早めに復帰したかったC子さん
C子さんの働く病院では育休1年制度を設けており、出産後子どもが1歳になるまでは基本給の2分の1が育児手当として支給されていました。旦那さんの収入と合わせても、経済的には十分余裕がある状態でした。しかし、C子さんは独身時代から10年以上看護師として活躍してきた経験があり、加えて初めての子育てでストレスも大きかったことから早期の復帰を望んでいました。日常生活では子どもとだけ接する時間が続き、社会から除外されたような不安感があったとのことです。このままでは精神的に限界を迎えてしまうと思ったC子さんは、職場が24時間保育可能な託児所を設けていたこともあり予定よりも早く復帰することに決めました。
復帰後すぐに病棟へ
復帰してすぐの頃、人員が足りない病棟があることを知らされ、少しだけの期間でいいから夜勤に入ってほしいと頼まれました。子どもは託児所に預けられるので、C子さんはその頼みに応じることにしました。以前働いていた病棟とは違いましたが、どちらも急性期で仕事のやりがいは非常に大きかったそうです。復帰後は心臓血管外科に配属され、検査やオペが毎日ある環境でした。脳外科の急性期患者や救急患者も運ばれてくるような、高度な知識やスキルを必要とする仕事です。
子どものためにこれからも頑張る
託児所は24時間保育可能ですが、仕事が終わった後は当然すぐにお迎えに行かなくてはなりません。緊急対応で残業になった際には、日勤でも21:00を超えてからお迎えに行くこともありました。子どもには申し訳なく思い、お迎えが遅くなると必ず謝っていましたが、その度に「お母さんは忙しいからしょうがないよ」と優しい言葉をかけてくれたそうです。きっと嫌な思いもしているはずなのに、愚痴をこぼさないその姿を見てC子さんは感心すると共に、「この子のためにもしっかりしたママにならなければ」と強く決意しました。
仕事が忙しい中でも必ず子どもと遊ぶ時間を作り、できるだけ寂しい思いをさせないように頑張っています。旦那さんも忙しい人ですが、協力し合って日々の家事をこなしています。3人が揃うようにスケジュールを調整し、みんなで一緒の時間を過ごすことも忘れていません。C子さんにとって、子育てと仕事はどちらも大事です。どちらか一方を諦めることがないように、今後も頑張っていきたいとのことです。